■ヤマセミの幼鳥はとにかく無邪気、何にでも興味を持つ。

 幼鳥はとにかく何にでも興味を持つ。危険に対する危機感も防備も全くない。これは人間を含む他の動物と全く同じだろう。川辺川沿いの道路で観察をしていたら真上の電線に飛んできて、こちらに向かって何やら鳴きかけて来たりする。
幼鳥は脇の下が褐色なので良く判るが雌雄の区別はどうだろう?全部で8羽を観察をした限り幼鳥であってもオスは主翼の裏は真っ白だし首筋の褐色も確認できる。一方メスの幼鳥も主翼の裏に褐色部分が確認できて成鳥とあまり変わらないようだ。
  無邪気な幼鳥たちは歴然と生まれた順に力関係が成り立っているようだ。球磨川本流での子育て、幼鳥たちの動きを4 日間にわたって観察したところ、先に生まれた幼鳥。つまり兄、姉にあたる幼鳥がちゃんと弟、妹たちの面倒を見ている事に驚かされた。
幼鳥達4 羽が固まって幅広い球磨川の巣とは反対サイドに遠征している時に遠くで親鳥の声が聞こえると、兄姉らしき幼鳥から先に親の元に行くが、最後の1 羽を見守るように1 羽の幼鳥がいったん戻って来ていた。幼鳥達にも既に秩序があるようだ。