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球磨川・川辺川流域のヤマセミは通年つがいで行動する-1

 南九州の4月半ばは一部の樹木は緑が濃くなる頃。この時期つがいで居るヤマセミはこのシーズンの繁殖が無い場合が有り得る。人吉・球磨エリアの場合 ヤマセミの繁殖活動は2月後半から5月中旬までだが、遅い場合は一度途中で天災など何らかの事情で失敗した場合が多い。このつがいはいつもの定位置での羽根休め中。お供え餅のようにモッタリとして居る状態は休息中であることを示している。採餌行動中や天敵警戒中は冠羽をタタミ,顔つきも精悍になっていつでも飛びたてる態勢で腰高になる。人吉・球磨エリアのヤマセミの場合、通年2羽で生活している事は別ページで報告・解説するが、人吉近辺に居る4ペアは常に休憩する場所が決まっている。したがって各ペアごとに観察に行くときは、まず鳴き声が聞こえるか否かを確認し、声が聞こえない場合は休憩ポイントを順に調べていく。。
 この画像の場合、後ろ側は少し空間が有って葉が生い茂った緑の壁が迫っている。球磨川本流および川辺川、万江川、胸川の各支流もヤマセミが休憩する場所は南側に崖もしくは山肌が迫っている場所であり、撮影する場合殆ど正面から逆光となる。そういう意味からするとヤマセミがくつろいでいる場面を撮影するには曇りの日に限るかもしれない。