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川辺川岸壁の逆光飛翔

 普通ヤマセミは野鳥の中でも特に警戒心が強いとされている。多くの文献の記述には人間を見ると150m程でも飛び去るとあるが、人吉球磨のヤマセミは少し違う。基本的に人間の生活圏内で生活する野鳥は人間との関係をある程度見切っており、余程故意に脅かさない限り姿を視ただけではすぐに逃げたりはしない。川辺川のヤマセミも同様で、球磨川本流土手のヤマセミ程ではないが80m程度までは逃げなかったりする。相手が幼鳥であったり、毎日出会って顔を覚えられた場合に限って言えばヤマセミの方が撮影者に慣れてさらに接近が可能な場合もある。一部を除いて川幅自体が7~80m以上に成らないので本流よりは近めで撮影可能だ。