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人吉の自然・生物について

 人吉近郊の球磨川・川辺川流域にはヤマセミをはじめ数々の野鳥が多いという説明をした。その一番の理由は野鳥の食べ物が多い事。毎年季節が来ると人吉駅の北側の崖上に鷺山が出来る。アオサギ、ダイサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギなど数百羽がコロニーを形成する。これらは皆球磨川本流の川魚が主食だ。

 一方で魚など水中生物を餌としない野鳥たちの木の実・昆虫などの餌も非常に豊富だ。球磨川沿いの宿泊施設に泊まってみると良く判る、特に夏季は「球磨川は日本一虫の多い所ですから、夜窓を開けると虫が入って来て大変です。絶対に窓を開けないで下さい」と注意書きが有る。だから球磨川には色々なツバメやセキレイの仲間、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、タヒバリなどが非常に多い。 キジなども球磨川支流の土手附近・畑等には100m四方に1羽が居る勘定だ。春先には縄張り主張だろうかやたらと鳴くので判る。

 一方で猛禽類が多いのも特徴だ。多いというより見かけるチャンスが多いと言った方が良いかもしれない。川幅が広いので見通しが良い事と川沿いに猛禽類が留まりやすい樹木が多いという事だろうか、晴れた日にはミサゴやトビが川の上を飛び、左の最下段の様に目の前の崖でハヤブサが巣立ったりする。 その他、ツミ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、ハイタカ、オオタカなど猛禽類中心の愛鳥家にはたまらないエリアと言える。

 冬季にはカモ類、オシドリなどが大群で渡って来て必ず流域のどこかで越冬する。今季2013年春先にはアカツクシガモの様な珍しい野鳥も人吉近郊にて越冬している。 このように、人吉盆地を縦貫する球磨川本流・川辺川流域は生物学的に視ても意外性に満ち溢れている自然生物・環境学の最高の実験フィ-ルドではないかと思う次第。 特に写真家・アマチュアカメラマンの方々には良い素材が多いのでお勧めのエリアだ。ぜひ自分の眼で確かめに来て、数々の良い写真を収めて頂きたい。

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