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ヤマセミと同属の野鳥達 

●ブッポウソウ目  

○カワセミ科ーカワセミ    ヤマセミ    アカショウビン    ヤマショウビン  
○ブッポウソウ科    ブッポウソウ

つい最近春先の旅鳥で人気のヤツガシラがブッポウソウ目から外れサイチョウ目に分類されてしまったが、このブッポウソウ目の野鳥は綺麗で人気の野鳥が多く賑やかな同属類だ。こうやって見てみるとヤマセミのみがモノクロカラーで他は南洋の野鳥という感じだ。

 このような野鳥が集まる球磨川・川辺川流域は野鳥関連のガイドには出てこないが非常に野鳥が濃い探鳥エリアだと思う。いわゆる野鳥公園・野鳥の森と言われる場所で本当に沢山の興味深い野鳥に遭えたためしがない。本文中でも述べたとおり、人里離れた奥山などには確かに野鳥はいるだろうがそういう場所の野鳥は警戒心が非常に強く一瞬でも人の姿を視ると逃げてしまう。実は観察や撮影には向かないエリアなのだ。その意味からすると球磨川流域・川辺川流域は両岸の崖や草原地帯に色々な野鳥が潜んでいるので、実質的には最高の探鳥地なのだと思う。

 これらブッポウソウ目のカラフルな野鳥たちと同じ仲間のヤマセミもすべていわゆる肉食系だ。ブッポウソウはオニヤンマなどの空中昆虫アカショウビンやヤマショウビンは小魚・カエルやカニ等。カワセミとヤマセミは大きさは違うが川魚中心。渡りをするタイプと定着するタイプでその生活パターンが面白い。球磨川上流部で渡りに入る数日前のブッポウソウの集団乱舞を観察撮影できたがすごい迫力だった。ヤマセミが同じ事をやったらさぞうるさかろう。自然界は上手く出来ている。

 人吉市付近の球磨川流域でこれらが皆観られるというのは自慢して良い。貴重な財産の一つだと思う。全国でも稀有な場所に違いない。