15.JPG

● 父親が息子を教育する

 人間の父親が息子に、母親が娘に色々と教育するのと同じで、ヤマセミの世界でもオス同士の親子の会話、メス同士の親子の会話を幾度か見かけて撮影できている。2010 年にも球磨川本流でこれと同じシーンを撮影した。対向ページのがそれだ。こちらはオスの親子、対向ページはメスの親子。何故かオスがメスを、あるいはその逆のパターンには出遭っていない。古江氏はデジスコで撮られたようだからこれだけ近寄れたのだろう。生態観察には非常に良い撮影手段かもしれない。教育の最中はやたらうるさく鳴きまくるので、こちらにとっては非常に撮影がしやすい。一旦こういう態勢に入ると30 分ほどは続く。縄張り争いの時と同じで、トコトン判るまで容赦しないようだ。なかなかヤマセミも父親はうるさいようだ。昔、太田郷小学校で遅くまで遊んで帰った時にひどく怒られた時の親父を思い出した。なお右の個体は連続画像の別のカットで主翼の裏が真白であることからオスと判断している。