010.jpg

球磨川・川辺川流域のヤマセミは通年つがいで行動する-5

 このつがいの飛んでいる向こう側の泥の壁は、昔は無かったものだという。本来川辺川は大きな岩とせいぜい玉石程度の河原や瀬が連続していたため、非常に水がきれいで昔から有名であったとの事。それが支流の五木川や最上流部の土砂崩れなどで泥が運ばれ堆積してしまったようだ。川辺川流域のヤマセミは球磨川本流に比べると川幅も狭く土手を歩く人もほとんどいないため人への警戒心が強いが、いつ行ってもほとんど二羽がお互い近い距離で生活している。しかし、人里を流れる本流と異なり、生息数の密度も濃く、親子・兄弟のつがい同士が鉢合わせする事も多く縄張り争いは非常に激しい。